立夏の候
清々しい新緑が目にも優しい毎日
梅雨を頂く前のこの美しい時間を
大切に味わっていたいです
光まぶしい夏を前に
たっぷりと
今頂けるこの気持ちのよい風を
感じ尽くせるようにと思い過ごしています
お干菓子
『wagashi asobi 』苺の落雁
~名残りの苺を味わいます~
そして5月(皐月)の お茶道classの禅語は
「他不是吾」です
他はこれ吾にあらず (更に何れの時をか待たん )
「たはこれわれにあらず (さらにいずれのときをかまたん)」
この言葉は道元禅師の書かれた「典座教訓」という本の中にあるとされています。
※「典座教訓」とは現代のお食事のお作法や礼法などの教本としても使用されていますが
修行者の生活全般への教えが書かれている本です。
「他不是吾」この禅語の意味は
若き日の道元禅師が中国の禅寺で修行中のこと、ある暑い日に、一人の食事係【禅寺では典座(テンゾ)といいます】の老僧が庭でキノコを干していました。 背中は曲がり、眉は真っ白です。 道元禅師は、あまりに大変そうなので、誰かに手伝わせてはいかがか?と話しかけました。 それに対し老僧は「他はこれ吾にあらず」と答えます。
「他の人は自分ではない」(直訳) 道元禅師は更に、ではこんな暑い時ではなく、もう少し涼しい時に仕事をされては?と言います。 老僧の答えは、「更に何れの時をか待たん」というものでした。
「今やることに意味があるのだ」(直訳) この会話によって、道元禅師は修行の意味を悟ったと言われます。
*自分に任された役割を他の者にさせてしまっては、それは自分の修行ではない。 今やるべき事は私が、今、行う。
この言葉は、禅の心、禅の修行の何たるかを端的に表しているといわれています。
禅の極意は「自らつかむ」ことと言われる方がありました
「今、自分で」
「今、やることに意味がある」
時の移ろいを楽しみながらも
この素晴らしい一瞬一瞬を輝かせることが出来る
その主人公が私・・・と思うと
生きることの素晴らしさを何倍にも膨らませる事が出来て
素敵に思うのです☆
主菓子