オーナーBlog

お茶は生き方でありビジネスツール

  • 10:29

夜明け前の美しさは物事が成就する前の
心の様子に似ている…と
私は感じる

蕗(ふき)のとうの咲き始める時期
「大寒」という節気
一年の一番寒い時を
どのように楽しみますか?

お茶を点てるお茶碗を深さのある土ものにして
お抹茶がすぐに冷めないように
心くばりがあると
本当に嬉しくなります

一昨日のお菓子は雪の結晶を
和三盆で形づくられたお干菓子
京都からのお取り寄せ 塩芳軒の「雪華」でした

侘び茶を大成された
千利休さんを学ぶ度に

今という現代に
必要な「茶道」とは何か…
利休さんが今生きていらしたら
どのような「茶道」をされるのだろうかと
真面目に考ます

室町時代という戦国の世に生まれた利休さんは
茶人として
政治経済の中心にいました
当時の武士は政治家
商人だった利休さんは財界人
海外貿易を手掛け、政治家たちとも
蜜に関わり
芸術文化プロデューサーでもありました

お茶とは
楽しみであり
ビジネスツール
さらには、生き方そのものでありました

以前
武者小路千家家元後嗣
千宋屋さんから学んだことがあります

「茶道」とは
一服のお茶で人をもてなし
いかに礼を尽くし
相手の心をつかみ
己をプレゼンテーションすることのできるもの
目の前にある今と、いかに関わっていくかを大切として
人生を切り開き
豊かに生きていくための知恵が
詰め込まれている

私のお茶を学ぶことの目的は
お茶を通して

自分という人間がどんな人間かを考え
自己表現しながら相手とともに磨かれブラッシュアップすることです

今自分がどういう時代に生きて
どう暮らしているか
私の暮らし方、生き方の全てがお茶に表れてくると思っています

自分を大切に心を整え
表現していくお茶によって
一生一度の再現不可能な
心地よい豊かなひとときと
甘みのあるふくよかな美味しいお茶になるのを何度も経験すると
そこには
飲んでくださる方への
深い愛情であふれていることに気づきます

寒い寒い季節だからこその
温かさ探し…
探すのは、自分自身の内側に…
心の奥にいつも…
ろうそくの炎を感じていられるように…
私が私を大切にして
幸福感であふれていますように…
全ての始まりはそこから♡

『studio Muguet』の「お茶のクラス」では
お作法、簡単な手順に終わらず
発展する自己への成長の糧になることを

目指しています

夕暮れは今日一日への感謝のとき