
美意識を育てるということ
美意識を高めたいと願い
私は「余裕」と「余白」を大切にしています
それは単なる時間のゆとりのことではありません
自分に対して正直であり
愛情深くあることから
自然と整えられていくものだと思っています

心が整うと、言葉を選び、行動を選ぶようになります
一日の流れは
まるで美しい工芸品のように静かに構成され
丁寧な時間が積み重なっていきます

花を生けるとき
私は、濁りのない自分でいたいと思います
余計な思考や感情を手放し
ただ正直に花と向き合いたいです
そのとき、
空間に風が通り
作品に自然な流れが生まれます
余裕と余白があるからこそ
無理に形を作ることなく
花が本来持つ美しさを
引き出すことができるのだと感じます
そして、
完成した作品には
どこか余韻が残ります
それは
意図して作り込んだものではなく
静かに整えられた自分自身が
そのまま表れたものなのかもしれません
日々の暮らしも同じです
余裕と余白の中で選ばれた言葉や行動は
やがて自分の在り方となり
人生そのものを美しく形づくっていきます
美意識とは
特別な何かではなく
こうして一日一日を丁寧に生きることの中に
静かに宿っていくものなのだと思います

