今年も平家物語の冒頭に書かれる沙羅双樹の花が咲いたことを知りました。
沙羅双樹は「夏椿(ナツツバキ)」とも言われ、真白な花びらの先がギャザーになっている優美な椿です。
朝に開花して夕方には落下する一日花。
儚さの象徴なのですね…。
まだ、こどもの頃の暑い夏の日
砂張の水指しに水が張られ、結露しているのを見て…
その露をとても綺麗だと思いました。
指で触れただけで消えてしまう…
そよぐ風、陽の光で消えていく…
露も儚く消え入るものですね。
儚さを知ると…気持ちが凛とします。
大切なことを見失わないでいたいと思う…。
年に何度か会いに行く樹があります。
久しぶりに…会って来ました。
グランディングが苦手な私にいつも大地に根付くことを教えてくれます。
梅雨の晴れ間(五月晴れ)のここ数日…気持ちの良い初夏の風が嬉しいですね。