スタジオ『ミュゲ』

オーナーのブログ

2019年10月27日

おもてなし39 ~寄りそい、心を傾け、感じる時間~

「おもてなし」ということばで表現してしまうと

本当でなくなるようにずっと思っていますが
本当の言葉にして表現することが出来ないままでいます

確かに
表も裏もなく
「おもてなし」なのですが
それだけではないので

言葉にして表現できない「おもてなし」という看板を

掛けながら

時間は、過ぎています

掛けている看板を『お茶事』
としたところで
それは何?となり

言葉を交わすひととき
お電話でも
お会いしていても
やっぱり
看板をはかけられないままで
自分自身の最高最善を準備してご一緒させて頂くだけです…。

ただ、いつも
寄りそい、心を傾け、感じるひとときを
ともにそこで過ごすという
とてもシンプルなものですが

茶事で使う
一座建立
余情残心
一期一会
独座観念
という教えを念頭に置かなくても

それらを超えられる境地
清らかな心の交流の余韻が残ります


それはそれは純粋で美しい景色が目の前に広がって
ただただ感動に浸るもの
これが井伊直弼氏の残された有名な言葉
「独座観念(どくざかんねん)」

家族が
一緒に過ごした別れ際
「幸せな時間だったと」言い残して帰るとき
それはお互いの「余情残心」(よじょうざんしん)

家族が一緒に同じものを食べて
「本当に幸せな気持ちにしてくれるご飯」だと笑顔になってくれるとき
「一座建立(いちざこんりゅう)」であり「一期一会」


ただ、いつも
寄りそい、心を傾け、感じるひとときを
ともにそこで過ごすシンプルを
幸せなことに
沢山味あわせて頂く日々

それぞれに
何かに気づき
それぞれが成長している
さらに幸せに豊かに生きられていること
心の底から嬉しくなります

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