ある日出会った一冊の本
『花のように生きれば、ひとりも美しい』 楠目 ちづ さん著
あるがままに花のもっとも美しいところを生かしていけるという、芸術性の高い造形表現を目指したとても素敵な方です。
97歳で他界されるまで、花を心から愛し、美しく暮らすことを大切にされていました。「私は何も持っていないので自由です。それゆえに幸せです。」と、このご本の中で語りながらとても美しく微笑んでいらっしゃいます。
本当に綺麗〜☆と、刺激を頂きます。
一番好きな文章は、
『右に行きたい枝は右にもっていくように。
一番大切なのは、自然のもっている美しさをそのまま表現できるように、無理をしないことです。』(本文より)
生きるということは、とても大変なことです。
理不尽なこと、悲しいこと、傷つく心を味わいながら、見失いそうになる自分をとりもどそうと踏ん張る私を感じると、私は、この文章へと戻ります。
緩やかに緊張を取り除いてくれるから。
五感に触れることへと戻してくれます。
私たちは、ひとりひとり尊きことも…思いだせるから。
(photo:卯月を惜しむヤマブキ)