「秋の草花」
波のリズムは悲しさも大きく引き立てて
困惑へと誘うけれど
陽はそれを見逃さず
降り注ぐ
恵みの言葉で織り上げた
柔らかな音の揺りかごに
なだめられ
・
道を歩けば偶然に出逢う
一枚の絵画
気付きの光を放ってくれて
・
暮らしを楽しませる
丹念に作られた身近な道具たち
凛としても穏やかな
いつも通りで良いことを
今のわたしへ
伝えてくれる
・
感覚を清まし
ひとつになれば
私の道が見えてくる
歩いた道も満足に見つめ
私が、わたしを
生きている
ささやかな納得が幸せに変わる